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軽貨物・トラック・ドライバー

軽貨物ドライバーの点検は車検だけ?誰でもできる日常点検とメンテナンス

こんにちは、HYです。

これから繁忙期と冬の時期に入ります。忙しくなるとイレギュラーが起きやすく、寒くなると、バッテリーが上がりやすくなりますよね。
様々な例を挙げると。

・適切なタイヤの交換や、空気圧の調整が行われていなかったため、タイヤが破裂し、事故を引き起こしてしまった。

・オイル交換が行われていなかったため、エンジン内部の部品が損傷し、エンジンが停止してしまった。

・エアコンが故障し、夏場に涼しい空気が出なくなった。

自分(Hy)の例を挙げると、20歳の時に、オイル交換を怠ってエンジンを焼け焦げにした思い出がありました。あの時は20万円の修理が来たのを覚えてます。若いですよね(笑)

なぜ、このように様々なことが起こるのかを考えました。

その理由はシンプルで、車の劣化ももちろんありますが、点検・メンテナンスを疎かにしているのが一番の原因です。

自分の焼け焦げ事件は自業自得ですけど...。


それを踏まえて今回は、点検・メンテナンスの重要性について本記事で、解説していきたいと思います!

車両の点検・メンテナンスって、車検だけ大丈夫?

なぜ、車検を通しているのにも関わらず点検やメンテナンスが必要なのか。

車両の点検には車検日常点検法定点検があります。

車検(検査)を説明すると「安全・環境の面について国が定める基準に適合しているかどうかを一定の期間(2年に一度)ごとに確認するものであり、次の検査までの安全性等を保証するものではない。」というものです。

日常点検とは「車両を安全に保つために自分でも行える点検です。」日常点検1日に一度行うのが良いとされています。

法定点検とは「故障を未然に防ぐために点検し、必要な整備を行うものです。」
軽貨物車両の場合、12ヶ月点検(法定1年点検)と24ヶ月点検(法定2年点検)があります。

法定点検には期限を決められているわけではなく、何かの罰則もありません。車検の時のタイミングで受けていることが多く、忘れられがちです。しかし、軽貨物車両が安全に公道を走れるよう車が故障していないかを事前に点検整備するもので、車のトラブルを未然に防ぐ役割をしています。

起こりえる故障と原因

故障は、なぜ起こるのでしょうか。

結論から言うと劣化と点検不足によるものが多いとされています。

故障は急にやってくるものです。
よくある原因を挙げると、

  • エンジン系のトラブル
  • エアコン系のトラブル
  • タイヤ系のトラブル

    このような故障が主に多いです。

    それでは、起こりえる故障の例と原因を挙げていきます。

バッテリーが上がってしまった

原因

・バッテリーの劣化
・充電不足
・ライトの消し忘れ

配達中にバッテリーが上がってしまい配達が不可能になってしまった。

タイヤがパンクしてしまった

原因

・釘など踏んでしまった
・空気圧が減少していた
・タイヤのゴムが劣化していた

タイヤがバーストしハンドルが効かなくなり反対車線に進入し正面衝突の事故を起こした。

エアコンが効かない

原因

・エアコンガスが減っている
・エアコンフィルターが詰まっている
・部品が故障している

真夏の配達中にエアコンが効かなくなり暖房しか出なくなった為、熱中症になった。

オイルが漏れている

原因

ガスケットの劣化
・オイルパンの破損
・ドレンボルトのシール不足

エンジン周りの点検を怠ったため、エンジンが焼き付き20万円の修理代がかかった。

電球が切れている

原因

・劣化してしまった。

電球が切れていたため警察に注意を受けた。

※ブレーキランプの不備の場合、交通違反点数は2点です。反則金は普通車が9000円、二輪車7,000円、原付6,000円です。

テールランプの場合、違反点数は1点になります。反則金は普通車が7,000円で二輪車6,000円、原付5,000円です。

点数が引かれおまけに反則金も払わないといけません。このような事態が起こらないためにも点検は必要不可欠ですよね。

オーバーヒートを起こした

原因

・冷却水不足・漏れ
・エンジンオイル不足・漏れ 

車両がオーバーヒートを起こし、エンストしてしまい動かなくなってしまった。

このような故障は起こりえるもので、お金と時間の無駄になりますよね。

故障を減らすためには、日常点検とメンテナンスが必要になります。

日常点検とメンテナンスといってもなにをすればいいのでしょうか。

僕も最初は乗るだけが仕事だと思っていました…。

その問題を解決するために解説していきます。

軽貨物ドライバーの自分でもできる6項目の日常点検について

自ら行える、日常点検について解説します。

日常点検項目

  • バッテリー液量の点検
  • タイヤの点検
  • ブレーキの点検
  • エンジン周りの点検
  • ライトの点滅・点灯の点検
  • ワイパー・ウインドウォッシャー液の点検

1.バッテリー液量の点検

  • 液量が十分かチェックすることです。液量が適正範囲内にあるか確認し、不足していればバッテリー液の補充が必要です
  • 電圧計でバッテリーの状態を点検する。

    補足としてバッテリーの寿命は2年~3年が目安

2.タイヤの点検

タイヤの点検には4点の項目があります。

  • 空気圧の確認
  • 溝の深さの確認(1.6mm以上)であること
  • キズやひび割れの有無
  • タイヤのナットの取り付け状態の確認

    ・空気圧はガソリンスタンドで、給油の時に確認すると良いです。空気圧は車によって決まっており運転席のドアを開けて左下に適度な空気圧量が載っているので確認すると良いでしょう。

3.ブレーキの点検

  • ブレーキの利き具合。
  • エンジンを始動してブレーキペダルを踏み込んで床との隙間を点検します(ブレーキの踏みしろ)。
  • ブレーキ液の量の確認。
  • パーキングブレーキの踏みしろ(引きしろ)の確認

床板とのすき間が少なくなっているときや、踏みごたえがやわらかく感じるときはブレーキ液の液漏れ、空気の混入によるブレーキのきき不良のおそれがあります。

4.エンジン周りの点検

  • 冷却水の確認
  • ファンベルト張り具合の確認
  • かかり具合、異音の確認
  • エンジンオイルの確認

    ・冷却水の確認はエンジンルームのリザーバ・タンク(半透明の樹脂製タンク)のメモリを見ます。液量が規定の範囲(MAX~MINやFULL / LOWなどの表示)にあるかを点検します。

    ・エンジンを始動する前に確認するのが良いです。エンジンを始動した後では温度が上がりエンジンオイルが上昇してくるので、本当のオイル量を確認することができません。平らな場所でエンジンを切り、オイルレベルゲージ(エンジン内のオイルを確認するためのわっかのついた棒状のもの)を抜き取り、タオルでオイルを拭き取ります。拭けたらオイルレベルゲージをいっぱいに差し込みます。もう一度、抜き取りエンジンオイルが付着している部分(2つの穴かHとLの間)の範囲で残量を確認します。オイルが2つの穴の間に付着していれば適量です。

5.ライトの点滅・点灯の点検

  1. ライトの点灯の確認

    1:ヘッドライト 

    2:スモールライト 

    3:ウインカー 

    4:フォグライト 

    5:ナンバー灯

    6:ブレーキランプ(テールランプ)の確認

    7:バックアップライトの確認

6.ワイパー・ウインドウォッシャー液の点検

  • ワイパーの点検
    ・ワイパーゴムの劣化
    ・錆びの確認
  • ウインドウォッシャー液の確認
    ・足りない場合は補充する

どの項目も月に一回ぐらいのペースがいいとされています。

定期的点検・メンテナンスでの部品の修理・交換時期について

先ほどの項目では、自分でもできる日常点検についてまとめてみました。

しかし、日常点検を行うだけでも時間と手間がかかるし、仕事をしながら車にも気を使わないといけないですよね。

そうなると仕事に集中できません。

軽貨物ドライバーの仕事を行う上で、いつ頃が部品の修理・交換時期であるかがとても重要です。

そこで部品の修理・交換時期について、僕の経験にもとづいた表を作成してみました。

点検項目 目安頻度 目安価格
車検 2年 8万円~15万円
法定点検 1年 1万円前後
オイル交換 1ヶ月に1度
(3000km~5000km)
1000円~3000円
オイルフィルター交換 2ヶ月に1度 2000円~3000円
バッテリー交換 1年半が目安 1万円~3万円
タイヤ交換 9か月~1年に1度 1本: 4000円~8000円 全部: 2万円~5万円
エアコンフィルター交換 1年に1度 3000円前後
車の状態や使用状況によって異なるため、実際の費用は変動する可能性があります。

まずは目安頻度について、仕事内容や走行距離によって変わりますが、表のとおりで間違いないです。この目安頻度を守る事で車が長持ちし故障を避けることができます。

面倒かと思いますが、最低限のメンテナンスを行うことで仕事に支障なく稼ぐことができるのです。

それと目安価格について、全ての点検の合計は大体25万円~40万円くらいになります。

2年間の間にこれぐらいかかるという事です。前もってお金を置いとくことをお勧めします。あくまでも自分で車両を購入した人向けです。

目安頻度と目安価格を先に把握しておくことで慌てずに仕事に取り組むことができるので是非参考にしてみてください。

まとめ

改めて点検って、とても重要ですよね。

稼ぐためには車が正常に動いてくれていないとできないことですし、一歩間違えば大事故にもつながりかねません。

これから始める方は、このことを頭にいれておいてください。

点検目安と金額の目安は載せてあるので、是非参考に軽貨物ドライバーを始めて下さい!

そんな私も怠らないように頑張ります!

また、良い記事を書きます。ぜひ見てください!